第53号(平成12年2月1日発行)

ひょうご図書館情報ネットワーク(HALネット)運行開始

 生涯学習が叫ばれる昨今、図書館の重要性がますます高まってきています。
 昨年9月7日にひょうご図書館情報ネットワーク(HALネット)が運行開始されました。
 県民のみなさんは各家庭からインターネットにより、24時間いつでも県立図書館の蔵書を検索できますし、来館された方はOPAC(利用者端末)を利用して手軽に本を探せるシステムが完成しました。
 運行開始から平成12年1月20日現在までのアクセス数は、17,443件です。
 現在このシステムでは、県内の5大学と連携しており、「総合目録」のページを開けば約200万冊の図書をあたかも一つのファイルであるかのように、インターネットで検索できます。
 これから、各館の情報化が進んでいけば、県全体の公共図書館が1つのきな図書館として蔵書検索ができるようになる日もそう遠くないでしょう。
 また、「リンク」のページから他府県立の図書館のホームページを開き、各都道府県立図書館の蔵書の検索もできます。現在、インターネットで、全国の図書館の蔵書検索はできませんが、図書館のコンピュータ化は進んでおり、各家庭や学校、職場の端末機から直接調べられる日も近いでしょう。
 今回は、ひょうご図書館情報ネットワーク(HALネット)を特集しています。

インターネットによる蔵書検索手順

ホームページの呼び出し 蔵書検索画面呼出 書名、著作者名等を入力 検索結果表示
 (ホームページアドレスは、http://www.library.pref.hyogo.jpです。)
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HALネット

蔵書検索
インターネットを通じて県立図書館の蔵書を検索できます。雑誌と外国語図書の一部は今のところ検索できません。
 書名・著者名・出版者・一般件名・個人件名等で検索できます。検索項目間の複合検索や出版年での絞り込み検索も可能です。
 検索結果の詳細画面では、その図書の請求記号や配架場所、貸出に関わる情報等も見ることができます。
 貸出については、お住まいの市町の図書館にお申し込み下さい。県内各市町の図書館からは、インターネット上での図書の予約も可能です。(インターネット予約利用状況 10月513件、11月396件)
県立図書館の施設・利用案内
県立図書館の所在地、施設の概要、利用に関することを紹介しています。

県内公共図書館の案内
県内公共図書館の所在地、利用案内、館の特徴を紹介しています。
 独自にホームページを開設している図書館へのリンクでは、最新の様子を知ることができます。

総合目録
県立図書館と連携している大学図書館の蔵書を一括して検索することができます。
 図書館1館1館での検索も可能です。
  
現在の参加図書館
   神戸学院大学    神戸商科大学    姫路工業大学
   姫路獨協大学 兵庫教育大学
          
                   
お知らせ
県立図書館が開催するイベント・講座などの紹介をしています。(読書講演会、ビデオミニシアター、ファミリービデオ教室など)
 館報「くすの木」の内容も載せています。

新着図書紹介・購入雑誌新聞リスト
県立図書館が新しく受け入れた図書の一覧が見れます。(毎週更新)また、県立図書館で購入している雑誌名・新聞名がわかります。
図書館員のページ
県内公共図書館の職員については、県立図書館の蔵書を貸し出し予約できるようになっています。また、図書館相互における情報の提供や交換のため、掲示板を開設しています。
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県立図書館利用者の声

「便利になりましたね。これまで閲覧室に並んでいる図書しか利用しなかったけど、OPAC(利用者用検索端末)で検索できるようになり、書庫の資料もわかって助かります。」
 書庫出し請求が大変増えました。

 たまたまインターネットで県立図書館に欲しい資料があることを知り、検索結果のハードコピーを片手に来館。「図書館の利用は大学卒業以来はじめてです。インターネットで検索できなければ図書館を利用してみようとは思わなかったです。」
 新しい利用者層が開拓できてうれしいです。

「あれで(OPACのこと)県立図書館に本があるかどうか分かるらしいけど、私、機械はさっぱり弱いんです。悪いけど、この本あるか見てくれますか?」
 →はい、受付に言っていただければ検索します。

 OPACには見向きもせず、「目録はどこにいったんですか?」当館の冊子体増加図書目録を見つけると、これでなくっちゃというように満足そうに引き始められた。
 冊子体目録もまだまだ必要?でしょうか。
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県内公共図書館職員の声

<即時対応できています>
「予約申込を即時処理でき、貸出中、貸出可否なども一目で分かるので、仕事が捗ります。」「FAXで所蔵調査、貸出を依頼するより遙かに便利になりました。」「冊子目録からインターネットになり、格段に手間が省けて助かっています。」
 効率が上がりこちらとしても助かります。

<参考になっています>
「毎週、選書の日には新着資料紹介を必ず見ています。」「予約状況をマメに見ているので情報が把握できます。」「(リンクで)他府県立図書館のOPACへアクセスするようになりました。」
<ファックスと併用>
「他業務との兼用パソコンなので、FAXによる申込みと併用したいのですが。」「図書館員のページに入るのが手間で、ついついFAXを利用してしまう。」
 使い分けてくださって構いませんが、システ ムに慣れることで便利さがより実感していただけると思います。

<新たな需要>
「利用者がご自分で県立図書館の蔵書検索をされ、申し込みに来られるケースがあり、新たな需要が生まれてきたと実感しました。」
 →貸出冊数も増えて嬉しいです。

 
<インターネット接続の様子>
「専用パソコンがあり、いつでも検索できます。」「接続が可能になったので、これから職員も研修しながら利用していきたいと思っています。」「電話回線なので費用面とレスポンスが遅いのがネックになっています。」「来年度より接続予定なので、大変楽しみです。」「現在、予算要求中。」
 →各館の状況は様々のようですが、より積極的 にご活用くださることを願っています。
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レファレンスあれこれ

 ある時、“現在の神戸市東灘区にあった「久原房之助邸」が昭和13年の阪神大水害で大きな被害を蒙ったかどうか。”という質問を受けました。
 調査を始めるにあたって、この質問についての調査項目を整理すると、@「久原房之助」とはどのような人物なのか。Aその屋敷がどこにあったのか。B阪神大水害の詳しい被害状況がわかる資料はどれか。という3項目に分けることができます。これらの事柄について調査を進めることにしました。
 「クハラ・フサノスケ」は有名な人のようなので、人物辞典類を調べると、日立鉱山や日立製作所を設立した実業家で、後に政界へ進出(衆議院議員)し、第26代田中義一内閣(昭和2年4月成立)の時には逓信大臣となり、政友会の総裁をもつとめた人物であることが判りました。また、“久原財閥”と呼ばれたその財力もさることながら、人の気持ちを思いやるすぐれた人柄であったとも紹介されています。
 「久原房之助邸」は東灘区にあったと聞いていましたので、東灘区の近代史関係の資料に当たると『東灘歴史散歩』(291.641-172)に「久原邸跡」という項目があり、所在地の欄に「西岡本2・3丁目」と記されています。また、昭和10年発行の1万分の1地形図「御影」(C1-2-13)には住吉川東岸に「久原邸」という記載があり、場所を特定することができました。この周辺は、明治37年に「久原邸」が建てられたのをはじめ、明治40年には、海軍の汚職事件(大正3年)で知られているシーメンス社の極東支配人ビクトル・ヘルマンが住んだ「ヘルマンハイツ」が建てられ、明治41年には浄土真宗本願寺派第22世門主で西域探検で有名な大谷光瑞の別邸「二楽荘」が建てられています。“豪壮”という言葉で表現されるのがふさわしい大邸宅が点在していて、高級住宅地として開発されていたようです。
 昭和13年の阪神大水害は、7月3日から5日にかけて降った大雨により、六甲山南麓の各地の河川で堤防が決壊したり、山津波が多数発生して、阪神地方に大きな被害を及ぼした水害です。この被害状況については『神戸市史』(216.41-6)『本山村誌』(291.641-9)『神戸市水害誌』(451.9-9)等の資料があります。特に、住吉村が編集・発行した『昭和13年大水害誌』(369.3-140)に詳しい記述があります。この資料によると、「安藤」「伊藤」「野上」「野村」「八代」等の各家については、わずかながらも記載がありますが、「久原邸」の被害については何も記されていません。さらに、その中の図「住吉村被害地略図」によると、「久原邸」のある住吉川東岸には被害がなく、西岸だけが被害にあったことが判り、「久原邸」には大きな被害はなかったようですと回答できました。

 昨年の11月に芦屋市立美術博物館で開催された特別展の図録『二楽荘と大谷探検隊』(216.4-K16)の中に「久原邸」の大正時代の写真や、敷地面積が3万坪であったという屋敷の平面図が掲載されています。また、先述の大谷光瑞が、大正5年に「二楽荘」を手放した時、久原房之助がそれを購入したとあり、岡本の地に“超”大邸宅を2カ所所有していたことになります。
 このように、レファレンスとしては1件ですが、複数の調査項目を含んでいる場合がしばしばあります。それらの項目を順序だてて調査することにより回答を引き出すことができますが、その過程で質問とは直接関係がない事についても興味が広がり、新たな発見につながることもあります。
               〔なお、資料名『』に続く( )内の数字は当館請求記号です〕  (調査相談課 溝口めぐみ)
久原邸周辺の地図を見る        ここをクリック
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図書紹介 2000年

 「コンピュータの2000年問題」「ノストラダムスの予言」と不安なことで幕を閉じようとしている20世紀。科学技術のめざましい進歩、2度の世界大戦等々、あらゆる面で激動の100年間であったと思います。
 次の100年、21世紀は、心豊かに暮らせる地球であればいいのですが・・・どんな100年か期待したいと思います。
 今回は、20世紀、21世紀について書かれたものを紹介します。
○20世紀
文化としての20世紀 吉川弘之著 東京大学出版会 (041-132)
雑誌100年の歩み 塩沢実信著 グリーンアロー出版社 (051-20)
20世紀年表 毎日新聞社 (203.2-22)
二十世紀の戦争 神谷不二編 講談社 (209-63-9)
20世紀全記録 講談社編 講談社 (209.7-52)
20世紀−写真で見る世界の 100年、日本の 100年!− 集英社 (209.7-133)
20世紀特派員1〜 産経新聞「20世紀特派員」取材班 産経新聞ニュースサービス (209.7-135)
OUR TIMES 20世紀 角川書店編集部編 角川書店 (209.7-139)
日本20世紀館 小学館 (210.6-253)
人物20世紀 樺山紘一ほか編 講談社 (280.3-56)
20世紀命日大事典 蕪木和夫著 風塵社 (280.4-50)
20世紀人名・用語・成句キーワード事典 S.コール,A.H.ラス著 北星堂書店 (302.53-162)
20世紀のエコノミスト 根井雅弘編著 日本評論社 (331.7-127)
20世紀資本主義(全2) 橋本寿朗ほか編 東京大学出版会 (332-205)
二〇世紀における諸民族文化の伝統と変容(全9) 桜井哲男ほか編 ドメス出版 (389-258)
講座20世紀の芸術(全9) 岩波書店 (702.06-32)
○21世紀
21世紀へ向けて 姫路独協大学公開講座運営委員会 (041-97)
21世紀のマスコミ(全5) 桂敬一ほか編 大月書店 (070.4-70)
21世紀へのキーワード−インターネット哲学アゴラ− 中村雄二郎著 岩波書店 (104-192)
21世紀事典 ジャック・アタリ著 産業図書 (304-608)
21世紀の世界政治(全5) 猪口孝編 筑摩書房 (319-234)
国際連合世界人口予測1950〜2050 (全2) 国際連合経済社会情報・政策分析局原著編 原書房 (358-5-1994)
21世紀の家族像
日本家族心理学会編 金子書
(367.3-180)
エイジ・ウェーブ−21世紀の高齢社会
ケン・ディヒトバルト著 創知社
(367.9-149)
21世紀の食を探る 村上清尚著 たにぐち書店 (498.5-576)
21世紀の技術と社会 森谷正規著 朝日新聞社 (504-75)
21世紀・世界のリサイクル 日本貿易振興会編日本貿易振興会 (518.5-10)
21世紀の街づくりを求めて−OECD報告書− 小金芳弘訳 生活文化総合研究所 (519.8-799)
21世紀の国土のグランドデザイン 国土庁計画・調整局編 大蔵省印刷局 (601.1-601)
文化行政の現状と課 総務庁行政監察局編 大蔵省印刷局 (701.9-59)
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新着図書紹介・郷土資料

須佐男神社震災復興記念誌 水堂須佐男神社震災復興実行委員会 1999 (175.9-K13)
阪神大震災と経済再建 勁草書房 1999 (332.1-K6)
震災復興住宅再建事例集 西宮市都市復興局 1999 (365.3-K25)
たちあがろう共同作業所!震災を乗り越えて 兵庫県社会福祉協議会 1998 (369.2-K96)
忘れないで −圧縮79人の20秒 火曜グループ 1999 (369.3-K270)
仮設住宅における壮年層の健康と生活の調査 兵庫県社会福祉協議会 1997 (369.3-K354)
伝えたいあの日 ボランティアグループ「とまと」 1999 (369.3-K431)
阪神・淡路大震災復興まちづくり記録誌 第1〜3集 兵庫県 1999 (369.3-K434)
阪神・淡路大震災生活支援アドバイザー活動 兵庫県住まい復興推進課 1999 (369.3-K435)
被災地に学ぶ「まち」の未来 曹洞宗国際ボランティア会 1999 (369.3-K436)
阪神大震災レクリエーション・ボランティア 日本レクリエーション協会 1996 (369.7-K4)
阪神・淡路大震災を巡るPSW 日本精神医学ソーシャルワーカー協会
・兵庫支部
1996  (369.9-K3)
阪神・淡路大震災調査報告 土木学会 1999 (453.2-K16)
被災世帯健康調査報告書 平成10年度 兵庫県健康福祉部 1999 (498-K15)
震災復興と集客産業の振興に関する基礎調査 21世紀ひょうご創造協会 1998 (672.9-K2)
阪神大震災の証言 沖洲通信社 1995 (916-K178)
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新着ビデオ紹介・ビデオライブラリー

暮らしを彩るフラワーデザイン1 もてなし上手花の演出 NHK VHS 50分 (78-3)
暮らしを彩るフラワーデザイン2 花で楽しむお正月クリスマス NHK VHS 50分 (78-4)
暮らしを彩るフラワーデザイン3 花で祝うとっておきのブーケアクセサリー NHK VHS 50分 (78-5)
このほかにもあります。
 ビデオの個人貸出はできませんが、ビデオライブラリー室で視聴できます。
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