第55号(平成13年2月1日発行)

ひとりひとりの“知りたい!”を応援します
− 図書館を情報源に −


 あなたの“知りたい!”に応えようと、図書館の本や雑誌の中で、さまざまな情報が出番を待っています。本を読んだり、借りたりするほかに、図書館の「情報庫」としての機能も使ってみませんか。調査・研究に必要な資料や情報を提供します。

 ふと疑問に思ったのに、何を調べたらよいかわからなかったことや、レポートをまとめる時に資料探しに苦労した経験はありませんか。そんな時に、図書館を利用してみてください。きっと、図書館にある資料がお役に立つでしょう。また、職員は図書館の蔵書から適当な資料を探すなど、お調べもののお手伝いをさせていただきます。図書館をフルに活用しましょう。
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Step1 図書館へ行ってみよう
 百科事典、歴史事典、文学事典、植物事典、医学事典、統計書・・・ と、家には無い事典類や資料も図書館にはあります。複数の資料で確認することができます。
 また、郷土資料(地域資料)も収集しているので、地域の歴史を知りたい時は、地元の図書館へ行ってみるとよいでしょう。


       
〜 こんなことがありました 〜


「金色夜叉」が連載された新聞は何か?


 『日本近代文学大事典』(910.3-53)と『広辞苑
第5版』(813.1-139)に説明があり、どちらも「読売新聞に連載」とありました。

 阪急今津線の乗降客数が知りたい。

 『宝塚市統計書』(K351.64-31)と『西宮市統計書』(K351.64-28)で確認できます。
 『駅別乗降者数総覧 2000』(686.5-65-2000)も役に立つでしょう。
                                   ※( )内の数字は、当館の請求記号です。
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Step2 図書館の職員に聞いてみよう

 以前
にも同じようなお問い合わせがあったかもしれません。書庫にしまわれた本や、自分では気づかない意外な本に参考になる情報があるかもしれません。自分で探して見つからなくても、あきらめずに職員に聞いてみてください。

知りたいことをできるだけ具体的に説明してください。

 情報が多ければ多いほど、知りたいことにたどり着く
 近道になります。
  例えば、「日本画の本はありませんか?」ではなく、
    ・日本画の描き方を知りたい。
    ・日本画の歴史を知りたい。 江戸時代? 現代?
    ・日本画の画家○○○○さんの作品「△△」が見たい。


何で知ったか(何で見たか)など、それにまつわる情報を少しでもたくさん教えてください。


 前後の記述の中にヒントが隠されているかもしれません。
 どんな関係の事柄なのかがわかれば、探し出す手がかりになります。
  例えば、
   ・小説『○○』の55ページに出ていた。
   ・『□□図鑑』の「△△△」の説明の中にあった。
   ・××藩の歴史を調べていたら、この人物の名前が出てきた。
   ・尋常小学校の国語の教科書が見たい。「サイタ サイタ サクラ ガ サイタ」で はじまる。昭和9年頃に使った。
   ・昭和○○年○月○日の「○○新聞」に掲載された「○山×夫」についての記事がほしい。

すでにどんな本・雑誌などを調べたか、調査済みの資料があれば教えてください。

 図書館にある別の資料を探せば、答えやヒントが見つかるかもしれません。
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Step3 自分で調べてみよう(インターネットを使って)

 
2000年「日本新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)に「IT革命」が選ばれましたが、情報網であるインターネットを使えば、図書館へ行く前の下調べも可能です。
 
         


探している本が図書館にあるか調べたいなら(所蔵調査)


兵庫県立図書館
  
http://www.library.pref.hyogo.jp/
 蔵書検索(和図書や外国語資料の検索。その他の資料の所蔵は、直接、おたずねください。や総合目録(神戸学院大学,神戸商科大学,姫路工業大学,姫路獨協大学,兵庫教育大学のインターネット横断検索)があります
国立国会図書館Web-OPAC
  
http://webopac2.ndl.go.jp/
 国立国会図書館が所蔵する和図書データ(1948年以降受入分のみ・約200万件)、および洋図書データ(1986年以降受入分のみ・約20万件)を検索することができます。
 大学図書館等の総合目録データベースWWW検索サービス。(国立情報学研究所

こんなことが調べられます
(兵庫県立図書館でも利用しているサイト)


 官報(本紙、号外、政府調達版、資料版)の目次をキーワードで検索できます。
行政情報の総合案内サービス
  
http://www.clearing.somucho.go.jp/
 各省庁が提供している行政情報の所在を知ることができる総合的な検索サービス。


ほかにどんなことができるのか、どんなサイトがあるのか知りたいなら


インターネットを使った情報検索やサイトについて書かれた資料(当館所蔵の一部)をご紹介します。                                        
・インターネットイエローページ 2001年版  バックスコーポレーション編 ナツメ社 2000.11 ( 547.8-364-2001 )
・インターネットで文献探索 2000年版  伊藤民雄著 実践女子大学図書館編 日本図書館協会 2000.9  ( 014.9-124-2000 )
・学術情報収集テクニック インターネットから文献検索・整理まで  祝部大輔編 薬業時報社 1995.10 ( 007-14 )
・情報検索のためのインターネット活用術  情報科学技術協会編 日外アソシエーツ 1996.9  (547.8-255)
・目的で探すインターネット検索入門  高橋書店編集部編・刊 1997.4 (547.8-330)
                                                    ( )内の数字は、当館の請求記号です。
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レファレンスあれこれ

地教行法第52条削除と地方分権とのかかわり


 先日、ある来館者から「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(以下「地教行法」)について、同法の第52条が“削除”されているのはどういうわけか、その経緯と理由を知りたい、とのレファレンスを受けた。回答までには相応の時間を要する質問だと思われたのでその旨を断り、さっそく調査に取りかかった。
 まず、質問内容の事実確認をするために、『文部法令要覧』(370.5-18)の最新版から古いものに遡ってみることにした。すると平成11年版には「文部大臣又は都道府県委員会の措置要求」として4項の条文が規定されているけれども(紙幅の都合上、引用はできない)、最新の12年版には「第52条 削除 (平11法87)」とある。このことから、これは昨年の改正に基づき“削除”されたものであって、いたって今日的な問題にかかわるレファレンスであるという見当がついた。
 ところで、ここにいう「いたって今日的な問題」というのは重要なことで、次の国立国会図書館の雑誌記事索引の検索によって内容的にもこのことが実感されるにいたるのである。それは「地方教育行政」というキーワードで検索された「分権改革と地方教育行政」(「教育」2000年1月号所収)という論文で、その冒頭には「地方分権改革推進委員会の勧告を受けるかたちで教育行政の改革案をまとめた中教審答申(1998年9月21日)の内容は、“地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律”(以下“分権一括法")の成立(1999年7月8日)によって地教行法を含め21本の教育法改正として結実し、2000年4月より新しい法制度の下で地方教育行政がスタートする」(P6)とあり、喫緊の要事である地方分権改革の一環として教育行政の改革がなされ、地方公共団体における教育行政の組織や運営の基本を定めた地教行法の改正もこれらに連動するかたちで行われたことが理解される。
 「地方分権」ということばは現時のキーワードであり、何度も耳にしていながら、その内容については無頓着であった自分を恥じつつ読みを進めていくと、「分権一括法」(地方自治法をはじめとする475本の法律を一括して改正するための法律)による関連法改正によって、地教行法の特例的な規定として問題視されてきた「教育長の任命承認制」(第16条)「指導助言の規定」(第48条)とともに、この「文部大臣による是正改善措置要求」(第52条)が見直しないし廃止の対象になった経緯が説かれている(P7〜11)。
 また、中央教育審議会答申(「文部時報」平成10年10月臨時増刊号)にも、教育行政が対象としている生涯学習、学校教育、社会教育等の振興を図るためには、都道府県及び市町村の主体性をより一層尊重する必要があるとの理由から、「措置要求制度に関して規定している“地教行法”第52条の規定について、“地方自治法”における是正措置要求制度の見直しに合わせ、その要件・手続き等を見直すこと」(P222〜224)と要望している。
 これらを総合すれば、地教行法第52条の削除理由は、一に地方分権に際して教育行政における国と地方の役割を明確にし、地方における教育施策の実施主体である都道府県及び市町村が地域に根ざした教育行政を主体的かつ積極的に展開できるようにするためのものであったといえる。
 ともあれ、資料数は少ないものの、ここまでくれば何とか回答できそうである。しかしながら、先述の「特例的な規定」ということばがどうも気になる。そのような気分をひきずりながら新着図書を眺めていたところ、『分権改革と教育行政』(318-332-10)というタイトルが目についた。「分権型社会を創る」という叢書の一冊である。偶然目にしたこの資料には、「特例的な規定」の持つ深い意味と事の背景、とりわけ改正にともなう「地教行法」52条と「地方自治法」245条との関連がていねいにまとめられており(P21〜33「教育行政改革と地教行法改正」)、最もタイムリーなものであった。回答に際しては、この一書を中心にほどほどの自信をもって先の質問者に接することができ、幸せな気分に浸ったことである。
 レファレンスというものは、多くの場合、ありあまる知識を応用して即答できるというものではなく、今回のように質問内容に即したキーワードを頼りにいくつかの検索手法を用いて演繹的に関連資料をたぐりよせていくものだと心得ている。受け手に予備知識がない場合は、課員総出で対処しなければラチがあかないほど手強いものがあったりするだけに、相応の答に辿り着けた時の喜びは格別なものである。
                                                   ※( )内の数字は、当館資料の請求記号です。
                                                               (調査相談課 西田 薫)
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図書紹介

ボランティア


1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに高まったボランティア活動。2001年は『国際ボランティア年』です。誰もが身の回りのできるところから始めてみてはどうでしょうか。 今回はボランティアに関する図書を紹介します。
図書館ボランティア  図書館ボランティア研究会編 丸善 (015-42)
あなたもできる国際ボランティア  NGO活動推進センター編 ジャパンタイムズ
(329.3-47)
国際ボランティアガイド  パックストン美登利著 ジャパンタイムズ (329.3-56)
NGO活動入門ガイド  石渡秋著 実務教育出版 (333.8-195)
国際協力ガイド 2002  国際開発ジャーナル社 (333.8-228-2002)
響きあう市民たち−NPOとボランティア入門− 吉永宏著 新曜社 (335.8-29)
ボランタリー経済学への招待  下河辺淳監修 実業之日本社 (335.8-46)
参加型福祉社会をめざして  全国社会福祉協議会編・刊 (369-529)
ボランティア活動のすすめ  桜井猛著 けやき出版 (369-565)
ボランティア白書 1999 日本青年奉仕協会 (369-570-1999)
震災ボランティアから学ぶ  社会教育協会編・刊  (369-592)
できることからボランティア  福岡政行著 郁朋社 (369-654)
ボランティアライフサポートプログラム  日本青年会議所編・刊 (369-661)
ボランティアが開く共生への扉  日本放送協会著・刊 (369-K16)
ボランティア革命  本間正明著 東洋経済新報社 (369-K21)
ボランティアが支える豊かな高齢者社会  岩見太市著 秋桜社 (369.2-490)
心の自立−介護することされること−  堀田力著 法研 (369.2-984)
災害ボランティアとNPO  柏木宏編 マスコミ情報センター (369.3-427)
市民主体の危機管理−災害時におけるコミュニティとボランティア−  東京ボランティア・市民活動センター編 筒井書房 (369.3-596)
ボランティアがきたぞう!!考えたぞう!!  とちぎボランティア情報ネットワーク編 震災がつなぐ全国ネットワーク  (369.3-K468)
定年後のボランティア  石田易司著 明石書店 (369.7-18)
ボランティア学を学ぶ人のために  内海成治編 世界思想社 (369.7-23)
ボランティア・コーディネート 日本青年奉仕協会 (369.7-25)
思いやりを力に変えるために  ユニベール財団編著 ブロンズ新社 (369.7-33)
ボランティア教育のすすめ  角田礼三編著 明治図書  (375-292)
小学校ボランティア活動事例集 宮川八岐編教育出版 (375.18-57)
中学校ボランティア活動事例集 渡部邦雄編教育出版 (375.18-58)
生涯学習とボランティア活動  巡静一著 明治図書出版 (379-305)
青少年とボランティア活動  総務庁青少年対策本部編 大蔵省印刷局 (379.3-214)
花と緑のボランティア  久米宏毅著 北斗出版 (519.8-824)
環境ボランティア・NPOの社会学  鳥越皓之編 新曜社  (519.8-846)
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新着図書紹介・郷土資料
兵庫雨の日寒い日のあそび場ガイド
TRYあんぐる著 メイツ出版 (291.64/K41)
ながたすこやかマイロード-史跡・伝説編- 長田区民まちづくり会議編・刊 (291.641/K63/1)
北摂 続 羽束の郷土史誌 西村 忠孜著 六甲タイムス社 (291.642/K1/2)
公的介護保険在宅サービス手引き 2 シルバーライフ情報友の会編・刊 (369.2/K100/2)
阪神大震災被災地航空写真集
-活断層・公共施設・復興住宅表記・阪神大震災から5年-
日経大阪PR企画出版部制作 (369.3/K43/2000)
阪神・淡路大震災5年間の記録
-月刊センター創刊45周年記念誌『センター』別冊-
月刊センター編集室編・刊 (369.3/K479)
阪神・淡路大震災復興誌 総理府阪神・淡路大震災復興対策本部編・刊 (369.3/K481)
こんな時こんな施設に
-子どもの心の問題相談機関ガイド-
兵庫県「青少年の心の問題」ネットワーク推進会議編・刊 (371.4/K15)
小野藩の教育と文化
-小野市立好古館会館10周年記念特別展-
小野市立好古館編・刊 (372.1/K21)
保育サポーター学習ガイドブック 三田市女性センター編・刊 (376.1/K11)
神戸からの公園文化-兵庫の公園1868-2000- 辰巳 信哉著 ブレーンセンター (518.8/K30)
尼崎大気汚染公害訴訟-被告企業との勝利和解報道集-
尼崎大気汚染公害訴訟原告団ほか編 尼崎大気汚染公害訴訟原告団 (519.1/K16)
街の復興カルテ1999年度版 阪神・淡路大震災復興誌編集委員会編・刊 
(519.8/K15/1999)
観光の復興と地元経済の発展に向けて 神戸経済同友会編・刊 (689/K3)
出石郡出石町袴狭遺跡-本文編・図版編・写真図版編- 兵庫県教育委員会編・刊 (709.2/K27/197)
横山 杣人の歳月-近代能楽研究の先達-
坂田 昭二著 坂田泰 (773.2/K2)
阪神大震災2000日の記録 阪神大震災を記録しつづける会編・刊 (916/K16/6)
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新着ビデオ紹介・ビデオライブラリー
ある課長の不思議な出来事
〜必ずやせるための20のテクニック〜
タニタ体重科学研究所 VHS 45分 (11-82)
「笑顔の達人」 旅行会社スタッフ編 他9編 社団法人日本観光協会 VHS 各30分程度 (67-
35〜44)
太陽の子メグちゃんの環境を守る農林水産業 社団法人農林放送事業団 VHS 15分 (61-7)
明治建築をつくった人びと−コンドル先生と四人の弟子− 椛蜷ャ建設 VHS 54分 (52-53)
走れ!一家の夢を乗せて−スイスの馬祭り− JRA日本中央競馬会 VHS 48分 (45-64)
人質 HOSTAGE 財団法人公共政策調査会 VHS 60分 (15-8)
平成11年度「美しく豊かな言葉をめざして」伝わっていますか? 文化庁 VHS 40分 (98-14)
世界のみんなの笑顔のために 国際協力と日本 外務省経済協力局 VHS 23分 (31-43)
加古川市50年の歩み あの日 あの時 加古川市 VHS 21分 (25-209)
ひとしずくの約束 〜森林のはたらき〜 社団法人兵庫県治山林道協会 VHS 28分 (13-28)
明日への伝言 Smile Again 社団法人日本戦災遺族会 VHS 30分 (22-103)
海に浮かぶ研究所 −国際深海掘削計画− 東京大学海洋研究所 VHS 14分 (49-1)
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