第56号(平成13年9月20日発行)


全国公共図書館奉仕部門研究集会
 兵庫県立図書館は図書館サービスの充実を図るため、市町立図書館職員等を対象とした研修会を実施しています。
 このたび、兵庫県図書館協会とともに、来る10月18日(木)・19日(金)に全国公共図書館奉仕部門研究集会を舞子ビラ神戸において、全国公共図書館及び関係機関の職員の参加を得て『21世紀をひらく図書館サービス』をテーマに開催します。
1 趣 旨
 情報化、国際化、高齢化、住民の学習ニーズの高度化・多様化など、図書館を取り巻く環境は近年急速に変化しつつある。このような状況の中にあって、これからの図書館には、資料提供を通じて住民の知る権利、学習する権利を保障し、生涯学習を支援するサービスが求められている。
 そこで本研究集会では、図書館サービスの新たな展開を実現するために、「暮らしに生きる図書館を」や「子どもと本を結びつける」というテーマで研究協議を深め、21世紀をひらく図書館サービスの在り方を探っていく。

2 期日・会場
   平成13年10月18日(木)〜19日(金)
    シーサイドホテル舞子ビラ神戸

(カット:兵庫県立明石高等学校 美術科 工藤康代)
3 日 程
 第1日目 10月18日(木)          
  12:00  13:00    13:20     14:50  15:00           17:00   17:30       19:30
  受付 開会式 基調講演 休憩 事例発表第1・第2部会 休憩 交流会

 
第2日目 10月19日(金)         
 9:00         10:45     11:45   12:00       
  研究協議 情勢報告 閉会式 解散
  (時刻が表からずれている場合はブラウザの文字の大きさを小にして見てください)

4 研究集会内容
(1)基調講演   演題「本を求めて」 講師 国際日本文化研究センター助教授  井上 章一
(2)第1部会「暮らしに生きる図書館を」  
事例発表@ 「横浜市立図書館における行政との連携」 横浜市中央図書館 桑原 芳哉
事例発表A 「楽しい貸出をめざして」 滝野町図書館 直井 勝
(3)第2部会「子どもと本を結びつける」
事例発表B 「小杉町における学校図書館支援サービスについて」 小杉町民図書館 参納 哲郎
事例発表C 「こどもだって立派な利用者です!」 八尾市立八尾図書館 喜多由美子
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変革の時代の県立図書館
来館者への図書貸出サービスの開始

  兵庫県立図書館
     
館 長  芦田 弘逸
 兵庫県立図書館は、昭和49年に相互協力、調査相談、専門資料収集・保存のそれぞれのセンター的役割を担うことを基本方針として、「図書館の図書館」という位置づけで開設されました。今年10月には27年目を迎え、蔵書数は44万冊を超え、来館者数も年々増加しています。
 一方、図書館を取りまく顕著な状況は、情報メディアの多様化と急速な普及、図書館利用者の学習要求の変化があげられます。情報メディアについては、インターネット、CDの普及などいまさら説明するまでもありませんが、電子図書館機能の整備が不可欠ともいえるようになってきています。また、生涯学習ニーズの高まりとともに、集団での学習に加えて、個人での専門的な調査研究への対応も求められています。
 このような状況の中で、県立図書館は新しい時代の多様なニーズに応えられるよう変革が求められています。当館では平成11年9月から、利用者サービスの向上と業務の効率化を図るため、「ひょうご図書館情報ネットワークシステム(HALネット)」の運行を開始し、館外利用者へのインターネットでの24時間蔵書検索と、館内利用者への公開端末(OPAC)での蔵書検索の各サービスを開始しました。また、当館と県内5大学(県立神戸商科大、姫路工業大学、国立兵庫教育大学、神戸学院大学、姫路獨協大学)の図書館蔵書の横断検索は、今年3月から神戸市図書館情報ネットワーク及び姫路市立図書館を加えて480万冊とし、そのサービスを拡充しました。
HALネット利用による蔵書検索数は平成11年度で76,589件、平成12年度は146,830件に及んでいます。また、ホームページ検索数は平成11年度が26,268件、平成12年度が55,665件となっています。今後とも、市町立図書館や県民の皆様への情報提供の拠点となるべく、ネットワークを拡大、充実していきたいと考えています。
 また、10月には「21世紀をひらく図書館サービス」を研究テーマとして全国の公共図書館職員を集めて、全国公共図書館奉仕部門研究集会を兵庫県で開催いたします。
 そこで、県下の図書館の協力を得ながら、実りある研究集会にするとともに、県立図書館サービスの充実を図りたいと考えています。
 当館は、開館以来、市町立図書館を支援するという立場から市町立図書館が収集、提供の困難な専門・学術書等を収集し、市町立図書館への貸出により県民の皆様に利用していただくこととしていました。しかしながら、県民の皆様や市町立図書館からの迅速な提供をとの強い要望もあり、今年11月1日から来館された県民の皆様に対して専門・学術書の直接貸出も実施することとし、それに先だって10月20日から貸出希望者への利用登録受付と「利用カード」の交付を開始します。
 県立図書館が、IT時代にふさわしい図書館として、また、県民の皆様に愛される図書館をめざし、職員一丸となり、その整備、充実に取り組んでまいりたいと考えています。
 図書館を知的興奮の場として盛り上げるために、今後とも皆様の変わらぬご支援を賜りますようにお願いいたします。
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1 兵庫県立図書館の3つの機能        
 兵庫県立図書館は、昭和49年10月緑豊かな県立明石公園の一角に開館いたしました。
 それ以来今日に至るまで、@県内の各市町立図書館等への協力・支援、Aレファレンスサービス、 B資料の保存、という3つの機能を運営基本方針として活動してきました。
2 生涯学習社会と高度情報化
 開館後四半世紀を経た今、生涯学習、高度情報化、高齢化社会等と当館を取り巻く状況は大きく変化してきています。
 高度情報化という時代の要望に対して、当館は 平成11年に新システムを導入し、HALネット(ひょうご図書館情報ネットワーク)でインターネットによる蔵書の公開を実施いたしました。
 生涯学習社会の進展に伴い、人々の学習意欲が高まる中、県民の知的・創造的な学習ニーズが多様化する一方、より身近で開かれた生涯学習拠点施設としての県立図書館の充実が求められています。
3 来館された方への直接貸出の実施
 以上のような時代の変化に対応し、来館された方への直接貸出を実施することにいたしました。
 これまで、当館の資料は館内で閲覧していただくか、市町の図書館や公民館図書室、大学図書館を通して利用していただいてきました。しかし、県民により親しみやすく利用しやすい県立図書館を目指し、利用者のニーズに迅速に応えられるよう来館者への貸出サービスを11月1日から開始します。利用登録は10月20日(土)から受付します。
4 直接貸出のあらまし
1)対象  県内在住・在勤・在学の方
2)貸出冊数  7冊以内
3)貸出期間  3週間以内
4)利用登録
  登録には住所、氏名を確認できる証明書類 
  (健康保険証、運転免許証、学生証等)が必要
5)登録期間  5年間
6)利用カード
  登録された方に発行
  借りる時にはカードが必要
7)返却方法
@開館時は「返却窓口」へ返却 市町立図書館等経由は不可
A休館日、閉館時は「返却ポスト」へ返却(1階玄関横に設置)
B郵送での返却も可能
 ただし、送料は利用者負担
5 貸出資料について
次のような資料を除いて、当館の約33万冊の図書を来館された方に直接貸出します。
1)「利用規則10条」に規定する資料
  @小冊子、新聞、雑誌、マイクロフィルム、レコード及びビデオテープ
  A寄託資料で館外貸出を制限されたもの
  B特に損傷または滅失しやすい図書館資料
2)基本参考図書
  目録・索引、辞・事典、ハンドブック、便覧、名鑑・名簿、年表、図鑑類等の中で
  レファレンス業務に不可欠で必須のもの
3)年鑑・年報
4)郷土資料
6 従来どおりの協力貸出
 お住まいの市町の図書館や公民館図書室を通して当館の資料を利用していただく協力貸出は、従来どおり実施します。
 県民の皆さんからインターネットで蔵書検索したり問い合わせいただいたりした県立図書館の資料は、お住まいの市町の図書館や公民館図書室にお申し出いただくと、申込された資料を毎週金曜日にそれぞれの館へ配送し、ご利用いただけます。
 従来どおりの県内の図書館等への協力貸出と来館された方への直接貸出との関係は図のとおりです。
 新たに来館者への貸出を開始するとともに、県内各図書館への協力・支援、レファレンスサービス、資料の保存の県立図書館の大切な機能は、なお一層充実させていきます。
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レファレンスあれこれ
よくある判例の問い合わせ−−インターネットで判例検索−−
《「河合楽器事件」という、昭和52年に判決があった労働関係の判例を見たい》
●判例については、事件の内容(件名)か法令名か裁判年月日から調べます。

●今回のように事件名がわかっている場合は、『判例時報』の100号ごとの総索引号に付されている「著名事件索引」が役に立ちます。1953年から始まり、社会の注目を集めた判例が年間100件程度収録されています。“いわゆる事件名”からの索引があり、裁判年月日、裁判所、『判例時報』収録号数および頁を探すことができます。しかし、今回の事件は、「著名事件索引」には記載がありませんでした。

労働関係の判例に特定されていますので『労働判例大系』(366.1-184)で調べてみましたが、体系項目別に編集されており、事件の内容がわからない場合は、適当ではありません。

●『労働関係民事裁判例集』もありますので、裁判年で調べてみましたが出ていません。

●インターネットで公開されている労働判例のデータベースがあります。下記のデータベースで探してみました。

●全国労働基準関係団体連合会の「労働基準判例検索」http://www.zenkiren.or.jp/hanreiは、労働基準法に関連する、昭和23年から言い渡された判例が収録されています。ここでは、体系項目・キーワード・裁判所名・事件番号および“いわゆる事件名”からの検索が可能です。

●「河合楽器事件」は“いわゆる事件名”からの検索でヒットしました。楽器製作会社が、退職者にピアノ調律技術者養成所の授業料貸与金の返還を求めたという事件で、 『労働判例』295号60頁の「貸与金返還請求事件(昭和52年12月23日 浜松地裁判決 棄却)」ということが分かりました。『労働判例』は所蔵していなかったのですが、事件の内容が労働契約であると判明し、『判例体系』(320.9-26)および『労働判例大系』(366.1-184)から情報を提供でき、一件落着しました。

●後になって、検索エンジンGoogleで“判例”“河合楽器”で検索すると即座にヒットしてしまいました。まさにインターネット様々ということになりました。

●労働判例集のデータベースには、ほかに下記のページがあります。
(1)「労働事件裁判例集」http://www.courts.go.jp(最高裁判所のホームページ)があります。ここでは、『最高裁判所民事判例集』や『労働関係民事裁判例集』に掲載された判決を中心とした昭和44年以降の主要な裁判例が検索可能です。
 上記のほかに、「最近の最高裁判決」「最高裁判例集」、「知的財産権判例集」、「最高裁の著名裁判」等がデータベース化されています。
(2)「労働委員会関係命令・裁判例データベース」http://db.jil.go.jp/mhtop1.htmJIL:日本労働研究機構のホームページ)があります。JILが中央労働委員会の協力を得て「不当労働行為事件に関する命令、裁判例」の情報をデータベース化し、提供しているものです。
 以上紹介したデータベースは何れも最新の情報までを収録したものではないので、完全なものとはいえません。しかし判例を探す手がかりとしては貴重な情報であるといえます。
()内の数字は、当館の請求記号です。
(調査相談課 三島伊都子)
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図書紹介
海外で活躍する日本人
 最近、海外の様々な分野において、多くの日本人が活躍しています。例えば、アメリカのメジャーリーグでは元オリックスのイチロー、元横浜の大魔神こと佐々木主浩、そして元阪神の新庄剛、イタリアのサッカーリーグでは中田英寿などです。そこで今回は、海外で活躍している(していた)人について書かれた図書またはご本人自身が書いた図書を紹介します。
〈建築家/安藤忠雄〉
安藤忠雄  フィリップ・ジョディディオ著 タッシェン・ジャパン (523.1-134)
〈宇宙飛行士/毛利衛・向井千秋・若田光一〉
毛利衛、ふわっと宇宙へ  毛利衛著 朝日新聞社 (538.9-74)
向井千秋メダカと飛んだ15日 読売新聞社編・刊 (538.9-86)
ぼくの仕事は宇宙飛行士 若田光一著 東京書籍 (538.9-110)
〈化学者/白川英樹〉
私の歩んだ道−ノーベル化学賞の発想− 白川英樹著 朝日新聞社 (578-38)
〈漫画家/手塚治虫〉
手塚治虫全史−その素顔と業績− 手塚プロダクション編 秋田書店 (726.1-140)
〈音楽家/坂本龍一〉
坂本龍一・音楽史 山下邦彦著 太田出版 (764.7-155
〈映画監督/黒沢明〉
淀川長治、黒沢明を語る。 淀川長治ほか著 河出書房新社 (778.2-692)
評伝黒沢明 堀川弘通編 毎日新聞社 (778.2-763)
〈スポーツ選手/高橋尚子・イチロー・野茂英雄・長谷川滋利〉
君ならできる 小出義雄著 幻冬舎 (782.3-62)
イチローのすべて(全3) 朝日ソノラマ (783.7-203)
イチロー−努力の天才バッター− 高原寿夫著 旺文社 (783.7-273)
Nomo−星条旗とトルネード− ハーブ・フェーゲン著 ベースボールマガジン社 (783.7-243)
適者生存−長谷川滋利メジャーリーグへの挑戦1997-2000− 長谷川滋利著 ぴあ 783.7-282)
〈文学者/大江健三郎〉
大江健三郎 島村輝編 若草書房 (910.26-973)
                                         ※( )内の数字は当館の資料請求記号です。
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新着図書紹介・郷土資料
子どもとでかける兵庫あそび場ガイド2001年版 TRYあんぐる著 メイツ出版 (291.64-K6-2001)
新しいライフスタイルについての県民の意識と実態に関する調査研究報告書 兵庫県長寿社会研究機構家庭問題研究所編・刊 (365.5-K3)
夫から妻への暴力についての調査研究報告書 兵庫県長寿社会研究機構家庭問題研究所編・刊 (367.1-K3)
あかし男女協同参画プラン-きらめきプラン21- 明石市市民経済部女性・生活課編・刊 (367.2-K14)
ひょうご男女協同参画プラン21-兵庫県男女協同参画計画- 兵庫県県民生活部生活文化局
こころ豊かな人づくり推進課男女協同参画推進室編・刊
(367.2-K15)
男性の家庭参画に関する調査研究報告書-女性の意識調査をもとに- 兵庫県長寿社会研究機構家庭問題研究所編・刊 (367.3-K9)
はい、子どもの人権オンブズパーソンです-兵庫県川西市の試みから- 住友剛著 部落解放・人権研究所刊 (369.4-K28)
錦絵に描かれた西宮樽廻船問屋藤田伊兵衛 藤田卯三郎編 (683.2-K4)
阪神タイガースの正体 井上章一著 太田出版 (783.7-K33)
                                           ※( )内の数字は当館の資料請求記号です。
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新着ビデオ紹介・ビデオライブラリー
お砂糖耳より情報局〜聞いてびっくり・砂糖と健康の意外な関係〜 農畜産業振興事業団 VHS 20分 (11-84)
子育てに自信をなくしているあなたへ〜南多摩保健所からの発信〜 社団法人日本看護協会 VHS 45分 (16-8)
創造的復興の歩み〜共に生きる社会をめざして〜 阪神・淡路復興本部 VHS 26分 (22-105)
「ひょうご日曜フォーラム」体験活動全国フォーラム 県民生活部生活文化局 VHS 55分 (31-50)
介護保険制度を考えよう 財団法人厚生問題研究会 VHS 14分 (35-16)
46億年の贈りもの〜地球とエネルギー資源〜 電気事業連合会 VHS 25分 (44-30)
           
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