話題の本 読書三昧、秋の夜
 日暮れがずいぶん早くなり、夜が長くなってきました。さぁ、読書の秋の到来です。読書週間も10月27日から始まっています。今年の標語は、“ありますか? 好きだといえる1冊が…” です。みなさんの本選びの参考になればと思い、当館職員の愛読書をご紹介します。
      2003.11.1  兵庫県立図書館 調査相談課 
    TEL 078-918-3377(直通)
書          名 著 者 名 当館請求記号 出 版 者 刊年
生きがいについて 神谷美恵子著作集 1   081.6/75/1 みすず書房 1980
 悩みを持っている人に、今すぐ読んでもらいたい本です。著者は、美智子皇后のカウンセラーをしていた人です。私が、勤めていた会社の倒産のショックから立ち直れずに、ただ家でうつうつとひきこもっていた頃、この本を再読し、何度も何度も泣きました。たくさん泣いたら、心がすっかり晴れて、新しい道を探す元気が出てきました。司書の資格を取りに行き、今に至っています。この本のおかげです。
「修身」 全資料集成   375.35/37 四季社 2000
 今の時代にそぐわないお話もありますが、「ナイチンゲール」 「野口英世」、ロシアとの架け橋になった淡路の 「高田屋嘉兵衛」 など、偉人のお話が満載です。時代を超えて、人間のあり方を示してくれる1冊。「修身」 という硬いイメージにとらわれずに読んでみませんか? 
からだとこころのコリをほぐそう 山口 創 493/52 川島書店 2002
 現代ほど身体が虐げられている時代はないでしょう。心と体のズレを生じないよう、この本を愛読してチェックしましょう。
サプリメント活用事典 安田和人 498.5/573 講談社 1999
 現在、巷でよく耳にする “サプリメント” が、一体どのようなもので、どんな効果をもたらすのか気になっていた私の疑問に答えてくれた1冊です! 体質・症状別に必要な栄養素を補うサプリメントの正しい飲み方・使い方が、わかりやすく解説されています。
花の名物語100 ダイアナ・ウェルズ 627/87 大修館書店 1999
 長年、“お花” を習っています。毎回、先生から花の名前やその花についての興味深いエピソードをお聞きします。しかし、すぐに忘れてしまいます。この本で改めて花に秘められた歴史や物語を知り、いっそう花に親しみを持ちました。
山の版画家畦地梅太郎   732.1/25 平凡社 2003
 畦地梅太郎を初めて知ったのは、北アルプス燕岳の山小屋 「燕山荘」に泊まったときでした。自然との関わりを、ほのぼのとした詩情と色調で描いています。少し疲れたときにこの本を眺めるとホッと一息つけるので、私の愛読書になっています。『畦地梅太郎全版画集』 もあります。
日本の名随筆 全200冊   914.6/218 作品社 1982〜1999
 これは、著名な作家の随筆をテーマ別に集大成したものです。日本の風土に育まれた心情が、感性あふれる表現で綴られています。秋の夜長に楽しみながら読める本のひとつです。
深夜特急 全3冊 沢木耕太郎 915.6/243 新潮社 1986〜1992
  読むきっかけは、大沢たかお主演のドラマでした。主人公のように長期の旅に出ることは、退職しない限りまず不可能なのですが。それでも時々何もかも投げ出したくなる時は、この本を読み返すと自由な気持ちになれます。少し長編ですが、ぜひ一度読んでみてください。
肉体の神曲 岡本かの子全集 第2巻   918.68/93/2 冬樹社 1979
 女学校一の美女とうたわれた茂子は、腸炎を患ってからブクブク相撲取りのように太ってしまった。「あれでは嫁の貰い手があるまい」 という世間の冷たい目を避けるため、畑仕事で贅肉を落とそうと、岐阜の山奥へと旅立つ。果たして茂子の体重は減るのか? 太った女性の過剰な自意識・劣等感がおもしろおかしく描かれています。女性にとっては救われる結末となっています。ぜひ、読んでみてください。 
辻まこと全集 全4冊   918.68/457 みすず書房 1999〜2002
  辻まことについて、読者がどのようなイメージを持とうと許される、と言われているように、自由に読みとり、眺めたりできる全集です。叙情的であるが機知に富んだ画文編(短編の山の炉辺談話が多い)と、軽妙でユーモラスな、時には、冷徹な批判精神あふれる風刺画編とからなっています。
尾崎放哉全集 全1冊   918.68/464 弥生書房 2000
 「こんなよい月を一人で見て寝る」 須磨寺の堂守をしていた時の秀句である。一高・東大をでて、保険会社の支配人にもなったエリート放哉が、妻・財産等一切を捨て、社会の規範からも脱して、自由律俳句に没入する。俳句・随筆・日記・書簡をとおして、特異な生きざまに驚きながらも、心の奥に何か通ずるものが見い出せるのでは…。
ダルタニャン物語 全11冊  A.デュマ 953.6/5 ブッキング 2001
 世界中の誰からも愛され、また何度も映像化されている 「三銃士」。 しかし、その物語は、この長大な大河小説の最初の部分でしかありません。時代は、ルイ13世からルイ14世に移り、ダルタニャンも40代となり、有名な 「鉄仮面」 の話へと移っていきます。この物語を鈴木力衛氏の魅力あふれる名訳で読んでみませんか。
星の王子さま サン = テグジュペリ 953.7/6 岩波書店 2000
  学生時代に、英語の授業で習いました。簡単な文章の中にも奥深いものを感じました。「バオバブの話」 「呑み助の話」 「点燈夫の話」 が、気に入っています。王子さまの笑い声が、私たちの世の中をいっそう明るくしてくれれば…。