兵庫県立図書館

話題の本「海」

7月の第3月曜日は「海の日」。1995年に国民の祝日として制定されてから10年、なじみの祝日となった。「国民の祝日に関する法律 第2条」には、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。」とある。海のイメージは、母なる海、荒々しい海など、人によって様々である。今月のテーマは「海」。図書館の資料で海についてのイメージをふくらまそう。
2005年7月1日  兵庫県立図書館 調査相談課
でんわ078-918-3377(直通)
書名 著者名 当館請求記号 出版者 刊年
ビリー・バッド ハーマン・メルヴィル X1-32-308-4 岩波書店 1976
『白鯨』で有名なハーマン・メルヴィルの唯一の遺稿。「軍神号」へ乗せられてしまった「花の水兵」(清純無垢)のビリーが、時代のうねりにのみこまれ、遂には死刑に処されてしまうという数奇な運命を描いた作品。文学作品として一読する価値はあります。
沈黙の世界・大西洋ひとりぼっち・漂流五十日(現代世界ノンフィクション全集20)   080-4-20 筑摩書房 1975
この中に、ジャック・イーグ・クストーの「沈黙の世界」、フランシス・チチェスターの「大西洋ひとりぼっち」、ケネス・クックの「漂流五十日」と、海に関する素晴らしい記録が収録されている。日常生活では要求されることのない勇気、友情、緻密な計画性、それを遂行する意志の力と沈着さ。古い図書であるが、海への冒険心をかきたてるものである。
関西キャンプ場   291.6-128-2005 山と渓谷社 2005
海といえば夏、夏といえばアウトドア、アウトドアといえばキャンプ。海に近いところ、山の中、川のそばなどいろいろなところが紹介されている。一昔前と違い、現代のキャンプ場はいたれりつくせり。水道設備やトイレがあるのはあたりまえ。大げさに言えばお金と体があればキャンプを楽しめるところもある。気軽に出かけてみませんか。
深海の庭園 シンディ・ヴァン・ドーヴァー 452-84 草思社 1997
深海のイメージは、神秘的だが広大で不毛の世界を想像する。本書は、暗闇の海底であり、我々が目にすることのできない世界を、女性初の深海潜水艇のパイロットである著者が、まるで日の光が射し込んでいるかのように生き生きと描いている。チューブワームの群生、もくもくと黒煙をあげるブラックスモーカー、ダイナミックな海底の溶岩流など、新たな海底の風景が広がっていく。
グランパシフィコ航海記 東京大学海洋研究所 452.2-15 東京大学海洋研究所 2004
熱帯サンゴ礁から凍てつく南極海まで。陽光きらめく海面から1万メートルの暗黒の深海底まで。多様な海の環境に暮らす生き物の不思議と精緻なメカニズムを豊富な写真と最新の海洋科学の成果を盛り込んで紹介しています。
大阪湾の生きもの図鑑 新野大 481.7-221 東方出版 2004
一番身近な海である大阪湾にこんなに多種多様な生き物たちが暮らしているなんて!本書には魚類272種・無脊椎動物226種がカラフルな写真とともに紹介されています。海を大切にしようという気持ちが強まります。
本州のウミウシ 中野理枝 484.6-9 ラトルズ 2004
「ウミウシ」という不思議な軟体動物だけを紹介した図鑑です。666枚にもなる写真はどれもカラフルで美しいものばかりです。「ウミウシコラム」も楽しく、ウミウシの世界に誘ってくれます。
ペンギン救出大作戦 IFAW 488.6-20 海洋工学研究所出版部 2003
2000年6月に南アフリカ沿岸で起こった油流出事故「トレジャー号事件」を取り上げた1冊です。油まみれになってしまったケープペンギンの救出劇が写真と文章で切々と語られています。残念ながら日本ではあまり報道されなかった事故…これを読むことでどれ程の惨事だったかを理解できます。自然の大切さを考えさせられます。
軍艦島実測調査資料集
-大正・昭和初期の近代建築群の実証的研究-
阿久井嘉孝ほか 519.8-206 東京電機大学出版局 1984
明治期その小さな無人島は、海底炭坑の開発で鉱員と家族が住むようになる。鉄筋コンクリートのアパートが立ち並ぶ様子から軍艦島と呼ばれ、最盛期は五千をこえる人が暮したが、炭坑閉山により1974年再び無人の島となった。本書の住居間取りまで含む詳細な実測図と黒白写真からは、近代日本を支えた炭坑産業従事者の生活が偲ばれる。近年、世界遺産登録を目指す運動や船からの見学が行なわれるなど、この海上都市の廃墟が注目されている。
江戸東京湾くじらと散歩 小松正之 664.9-53 ごま書房 2004
先月のこどもの日には、東京湾でホエールウォッチングができると大騒ぎになった。「へえー」と思われた方も多かったかもしれないが、東京湾は江戸湾といわれていた昔からくじらが多く入り込み、シロナガスクジラも入り込んだことがあるらしい。豊穣の海である東京湾とくじらに関する、歴史と文化と雑学が満載の楽しい本である。
おさかな接近術 水中撮影ガイドブック 白鳥岳朋 746.5-6 TBSブリタニカ 2001
図鑑かと思うほど“生きている”おさかなの写真が多数収載されています。カラフルなおさかなたちの生活をのぞいてみませんか。
最新スノーケリングガイドブック 長谷川孝一 785.2-66 誠文堂新光社 2004
海に潜ってみたいけど、どうすればいいの?という初心者のために、準備体操から潜り方まで写真付で説明され、また、海だけでなく渓流でのスノーケリングも紹介されている。