話題の本−読書で知的興奮を!−話題の本
 10月27日から読書週間が始まりました。いよいよ読書の秋です。今回は当館職員がこれまでに出会った本の中から、心に残った一冊、感動した一冊、秋の夜長におすすめしたい一冊を集めてみました。明石公園では、菊花展が開催されています。菊を愛でたその足でぜひ兵庫県立図書館へご来館ください。
2002.11.1 兵庫県立図書館 調査相談課
書    名 著 者 名 請求記号 出 版 社 刊 年
柿の種 寺田寅彦 X1 /31 /37-7 岩波書店 1996
「科学は、いろいろな不思議を、理解できるようにするもの」といった立場で、眼にし、耳にする自然界の現象が、平易で、短い文章で綴られている。楽しみながら、科学とは、を考えさせられる随筆集である。
銀の匙 中勘助 X1 /31 /51-1 岩波書店 1999
著者は、自分の眼と感性以外に他を受け入れない独創的な作家である。この作品は、自分の幼少時代を綴ったものであるが、回想小説ではない。子どもの眼で見た明治末期の子どもの世界が見事に描き出されていて、引き込まれてしまう。
怒りの葡萄  上・中・下 ジョン・スタインベック X1 /32 /327 岩波書店 1961
砂嵐と農業の機械化にオクラホマの耕地を追われて、カリフォルニアに新天地を求めてやってきたジョード一家。 そこに待っていた現実は・・。1930年代のアメリカ農民の苦闘する姿を描く大叙事詩。
無意識の構造 河合隼雄 X2 /481 中央公論社 1988
「われ知らずに」思いがけないことをやってしまうのはなぜだろう?そんな興味を持ったら読んでみてください。聞き慣れない言葉も出てきますが、深層心理学の入門書です。
海からの贈りもの A.M.リンドバーグ 159.6 /43 立風書房 1994
著者が日常生活から離れ、ひとり海辺ですごした日々に考えた事。 <にし貝>にたくして簡素な生活への憧れが語られ、ひとりでいる時間の大切さが<つめた貝>にたくして述べられる。自分を見つめることが人との繋がりへ続く、と感じられる一冊。
神になった人びと 小松和彦  175.2 /6 淡交社 2001
日本は古来から人を神として祀る風習があります。どのような人物がいかにして神になるのか、この本には日本人の「神」に対する考え方と、民間伝承のおもしろさが書かれています。日本の民俗学に興味のある方におすすめします。
The狛犬!コレクション 三遊亭円丈 175.5 /9 立風書房 1995
神社でよく見かける狛犬は、どれも同じ様に見えますが、時代や場所によってさまざまなタイプがあるそうです。この本では落語家の三遊亭円丈氏が、全国にある狛犬をユーモアたっぷりに紹介しています。なかには狛犬以外のものもあってバラエティにとんだ内容になっています。       
オーパーツの謎 並木伸一郎 209.3 /80 学習研究社 2002
 「オーパーツ」とは「Outo of Artifact」(場違いの加工品)のこと。世界には数百万年前の地層から出土した合金製の壷、水晶のドクロなど、ありえないものが数多く存在しています。そのことだけでも興味深いのですが、なぜここにあるのか考えてみるのも楽しいですヨ。         
プロジェクトX挑戦者たち 1-13 NHKプロジェクトX
製作班
210.76 /152 日本放送出版協会 2000
歴史の表舞台で活躍した人たちではなく、歴史を支えた無名の人たちの物語です。困難に立ち向かい、乗り越えていくひたむきな生き方が大きな感動を呼び、自分の生き方を考え直すきっかけにもなります。
私の青春時代  ヘレン=ケラー自伝 川西進 289.3 /302 ぶどう社 1982
三重苦を克服し、たくましく生きたへレンが自分の障害をしずかにふりかえった自伝。そこにはサリバン先生の厳しい愛に支えられ想像を絶する苦難をのりこえたへレンの人間賛歌がみちあふれている。認識することが人間的存在の基本であることを実感させられる、珠玉の一冊。
民俗学がわかる事典 新谷尚紀  382.1 /652 日本実用出版社 1999
昔からの言い伝えはいろいろ聞いたことがあるけれど、どうしてそう言われるのだろう?そういう疑問に答えてくれそうな一冊です。雑学に詳しくなるというのはいかがでしょう?
機動戦士ガンダム公式百科事典   778.7 /71 講談社 2001
重さが3.5kgもある大きな本です。この1冊にガンダムの歴史がいっぱいつまっています。手にとって重みを感じてください。秋の夜長、こころゆくまで…。
美しい日本の私  川端康成全集 第28巻 川端康成  918.68 /169 /28 新潮社 1982
今年はノーベル賞受賞者が二人も出ておめでたいかぎりです。日本人として初のノーベル文学賞を受賞した著者が、ストックホルムでの受賞記念講演で日本の心を美しいことばで綴った作品です。
三国志  吉川英治全集 第26−28巻 吉川英治  918.68 /28 /26-28 講談社 1977
魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備が天下をめぐって争うおなじみの物語。関羽、張飛や孔明など英雄が活躍する物語を秋の夜長に楽しんでみてはどうでしょう?
ユリシーズ 全3巻 ジェームズ・ジョイス 933 /390 集英社 1996
アメリカのThe Time Alamac(2002年版)の中で行われた「20世紀の小説ベスト100」の1位にランクされた作品。複雑な人間の心理を小さな町でのある一日に凝縮した大部の作。あなたの知性と根気に挑戦します。