兵庫県図書館協会報 No.73 (2003. 8. 1)
目次
加西市立図書館長 弓岡 正人
篠山市立中央図書館副館長 長澤 一正
☆新規加入館紹介☆ 
ようこそ篠山市民センター図書コーナーへ
(館長 宮脇 喜義)
兵庫県立こどもの館児童図書室
(兵庫県立こどもの館事業課 廣瀬 妙子)
緑町中央公民館
 
 
人・まち・文化の新しい交流拠点として  加西市立図書館長 弓岡 正人
 加西市は兵庫県の南部、播州平野のほぼ中央、緑豊かな田園地帯に位置しています。古くから宿場町として、また交通の要衝として栄えてきた加西市の玄関口、北条駅周辺地区に、平成15年3月27日、市街地再開発ビル「アスティアかさい」がオープンし、加西市立図書館もその中に新築移転しました。
 「アスティアかさい」の1階・2階には「コープこうべ」や各種専門店が入り、3階と4階が地域交流センター(ねひめホール)と新しい図書館になっています。3階(ねひめホール)の情報機能ゾーンには、ビデオを観たり、音楽を聴いたりするAVコーナー、インターネットが利用できるパソコンコーナー、新聞・雑誌コーナー、絵本や児童書を集めたキッズコーナー、おはなしの部屋などがあります。4階には、ガラス張りの吹き抜けを囲んで、一般書、参考図書、郷土資料などを配架し、グループ室、読書室のほか、多人数用の閲覧机やキャレル、ソファーなどを置いて、利用者のニーズにあった使い方ができるようにしています。また、4階からの景色を眺めながら本を読むことができる展望読書コーナーもあります。
 建物の特徴として、木のぬくもりを感じさせるフローリングの床と、柔らかい色調の木製家具を配置し、トップライトから自然の光を取り入れた明るく広がりのある空間となっています。また、各階に屋外テラスを設け、木々の緑と爽やかな風を感じながら読書ができるスペースも設置しています。
 蔵書は、現在約9万冊(開架7万8千冊)です。所蔵可能冊数は、閉架書庫を含めて約20万冊となっています。蔵書の特徴としては、「花のまち・かさい」の特色を生かした園芸・ガーデニングなどの本の収集に力を入れています。そのほか、環境、健康・医学、料理・手芸、旅行の本など、利用者が探しやすいように、テーマ別に本を並べています。また、加西出身の絵本作家・イラストレーターの永田萠さんの絵本やエッセイ、イラスト(複製画)なども展示しています。
 利用者サービスの特徴としては、レファレンスを中心としたカウンターを4階に設けて、利用者からの質問や相談に答えるようにしています。
 情報化の点では、館内に無線LANを配備し、インターネット専用のノートパソコンを貸し出して、利用者の調べものを支援するサービスを実施しています。
 また、加西市は「市民参画都市宣言」を行い、市民と行政の協働によるまちづくりに取り組んでいます。図書館でも、開館以来、多くのボランティアの方が参加し、おはなし会や映画会、点訳、資料の整理など、いろいろな活動に取り組んでいます。
 新しい図書館はスタートしたばかりで、市民の期待に十分に応えるにはまだまだ力不足ですが、図書館が、人・まち・文化の新しい交流拠点、また情報発信の拠点としての一役を担い、市民に愛され親しまれる図書館として育っていくように職員一同頑張りたいと思っ
ています。最後になりましたが、開館にあたり、いろいろとご指導ご協力をいただいた県内の図書館の皆様に、この場をお借りして、心から感謝申し上げます。

開館時間  10:00〜19:00(土・日は17:00) 
休館日  月曜日、毎月20日
所在地  〒675-2312 加西市北条町北条28-1(アスティアかさい内) 
連絡先   0790-42-3722 FAX 0790-45-3133
URL    http://www.library.city.kasai.hyogo.jp
篠 山 市 立 中 央 図 書 館 〜市民に愛される図書館に〜
篠山市立中央図書館副館長 長澤 一正
 平成11年度の合併により、篠山市が誕生。市民の生涯学習支援の基幹的施設としての図書館建設の要望が高まる中で、篠山市は重要施策として図書館整備を行うことを決定しました。同年度に篠山市図書館建設基本計画検討委員会が発足。平成12年度に設計、平成13・14年度に図書館建築を行い、4年の歳月をかけ、平成15年4月1日に篠山市立中央図書館がオープンしました。
 中央図書館は延べ床面積3,121u、RC造2階建。外観にはイギリス産のレンガを使った中空積工法を用い、美しさと共に断熱効果にも優れています。
 館内の開架コーナー(1階の約1,500u)は、南面の広いガラス窓とトップライトからの自然光で明るく、高さを押さえた書架を広い間隔で配置し、圧迫感のないゆったりとした空間です。
 開架部分の蔵書数は10万冊まで配架可能ですが、オープン時には5万冊でスタートしました。1階と2階にある閉架書庫には13万冊の収容能力があり、最終的には開架・閉架合わせて23万冊をめざします。
 また、雑誌200タイトル、新聞20紙、AV資料についてはVHS・DVD・音楽用CD合わせて8,500点が所蔵可能です。
 貸出・返却の処理は、利用者自身で手続きができる自動貸出返却機を設置し、カウンターの業務量軽減もさることながら、利用者にとってはプライバシーも守られ、好評のようです。
 館内には視聴覚ホール(120人収容)、創作活動室(30人収容)、研修室(12人収容)、AV視聴ブース(6ブース)、おはなしのへや、対面朗読室、授乳室、展示ホールを設け、一般の方々の利用に供しています。
 中央図書館と市民センター図書コーナーとはコンピュータネットと毎日の配送便を利用し、迅速なサービスを行えるようにしています。 広い市域の利用者の便宜を図るために、4公民館にサービスポイントを設け、住まいの近くで借りていただけるようにもしています。また、ホームページで蔵書公開をし、インターネットでの予約もできます。
 さて、オープン後3か月が経過した6月末現在で、入館者数は1日平均750名、最多入館者数は1,450人、貸出冊数は3か月で73,000冊と、いずれも開館前の計画数値よりも高く、これは長らくオープンを待ち望んでいた市民の、図書館への強い期待の現れであると感じています。今後はこの期待を裏切らないよう、利用者の様々な意見をフィードバックしながら、また図書館職員の専門的資質の向上を図り、市民に愛される図書館にしていきたいと考えています。

開館時間  10:00〜18:00(金は19:00)
休 館 日  月曜日、祝日
館   長   高見 貞博
所 在 地  〒669-2206 篠山市西吹88-1
連 絡 先  079-590-1301 FAX 079-594-5450
U R L    http://www.sasayama-library.org
☆新規加入館紹介☆
ようこそ篠山市民センター図書コーナーへ     館長 宮脇 喜義
 篠山城跡の北方に新たに建築された市立篠山市民センター内に、旧本郷図書館から機能を移転し、篠山市民センター図書コーナーとして、4月1日にオープンしました。
 市民センターは延床面積4,295uで、「住みたいまちささやま」「人と自然の調和した田園文化都市ささやま」にふさわしい建物で、大小14の研修室やホール、ベビールーム、ギャラリーなどがあり、そのうち図書館部分は522uで中央図書館より小規模ですが、AVコーナーやおはなしの部屋もあり、落ち着いた雰囲気で親しみがもてると好評です。
 蔵書は約3万冊で、このうち郷土資料5千冊、児童書1万1千冊です。北側の郷土資料コーナーの窓からは、多紀連山県立自然公園のすばらしい景色を望めます。
 旧本郷図書館から受け継いだ75年あまりの歴史と伝統を今後も大切にし、郷土資料と児童書の収集を中心に、地域に根ざし愛される図書コーナーづくりをめざしていきたいと思います。

開館時間  10:00〜18:00(金は19:00)
休館日  月曜日、月末
所在地   〒669-2321 篠山市黒岡191-1
連絡先  079-552-0394 FAX 079-552-4680
兵庫県立こどもの館児童図書室   兵庫県立こどもの館事業課 廣瀬 妙子
 兵庫県立こどもの館児童図書室は、平成元年7月に開館した大型児童館に併設されている図書室です。姫路市の西部に位置し、姫路市街から車で、わずか20分の立地にもかかわらず、緑の山々と美しい湖に囲まれ、四季の自然の変化を肌で感じられる環境にあます。こどもの館は、建築家の安藤忠雄氏の設計により建築され、児童図書室からは居ながらにして、風や光、緑、水といった豊かな自然を感じることができます。
 蔵書冊数は、平成14年度末で、絵本・児童書を中心に約4万冊になりました。開館時間は午前9時30分〜午後4時30分までで、休館日は毎週火曜日(祝日の場合は翌日)と月末で、県民への一般貸出も行っています。貸出サービスのほかに、毎週土・日曜日、祝日には児童図書室職員や、ボランティアによる「おはなし会」や毎月隔週土曜日には「かみしばい会」を行っています。
 また、おはなしの部屋を出て、場所を移動しながら、周囲の自然を肌で感じ、「おはなし」で豊かな感性を呼びさます、「こどもの館おさんぽ隊」というユニークなおはなし会も実施しています。
 そのほか、ビデオかんしょう会や、毎月テーマを決めての絵本展示や詩の紹介、「じどうとしょしつだより」の発行なども行っています。
 こどもの館を訪れた子どもたちをはじめ、一般の方々が、気軽に立ち寄り、絵本の世界にふれて心豊かになっていただけることを日々心がけ、職員も常に温かい心でひとりひとりに応対し、勤めることが大切だと感じています。

開館時間  9:30〜16:30
館 長  有本 まゆみ
休館日  火曜日、月末 
所在地  〒671-2233 姫路市太市中915-49
連絡先   0792-67-1153 FAX 0792-66-4632 
緑町中央公民館
 緑町は、淡路島にあって海に面することのない内陸の町です。玉ねぎ、レタス、淡路ビーフを特産とし、「光と水と緑のまちづくり」を目指しています。
 図書室は、平成15年3月に竣工した緑町町民センターの1階にあります。利用はどなたでもできます。中央公民館で利用申込書を記入してください。

開館時間  8:30〜19:00 (土・日は17:00)
館 長  原田 敏彦 
休館日  月曜日 
所在地  〒656-1325 三原郡緑町広田広田1057-1 
連絡先   0799-45-0395 FAX 0799-45-1349
平成15年度兵庫県図書館協会研究集会 「最近の著作権法改正の動向」に参加して
 平成15年7月3日に兵庫県立図書館において開催された研修会では、まず日本図書館協会理事の大澤正雄氏による「最近の著作権改正の動向−公貸権と上映権を中心に−」のお話があった。
 現在文化庁において、図書館等における著作物等の利用に関する検討が進んでいる。「映画」の保護期間の延長や児童生徒等による複製等は既に法改正済み、無料映画会の制限、図書館資料保存のための方式変換等は、法改正へ向けて関係者間の協議が行われている。上映問題については1990年代半ばからの経緯、また公貸権についてはその定義と世界における現状等の説明があった。
 一連の「公立図書館批判」に対しては、図書館の公的責任、日本における公共のあり方全体を考える必要があるとのことであった。
 続いて、同協会映像資料部の岡田奈奈美氏による「映像資料著作権処理の現場より−Q and A」のお話があった。映像資料は購入時に1点ごとに著作権の処理が行われること、頒布権は上映権とは別のもので、頒布期間契約切れで購入できないこともあるなど、具体的に説明された。また、寄贈品などで後追い許諾を受ける際の注意点の説明もされた。
 図書館における映像資料の提供については、地域の事情に配慮しつつ、日本映像ソフト協会と日本図書館協会との「合意事項」(2001.12.12締結)を尊重しながら、図書館としてのサービス方針をはっきりと確立すべきであると感じた。
         (兵庫県立図書館 熊野 清子)
協会からのお知らせ
 
全公図・兵図協からの表彰
○平成15年度全国公共図書館協議会表彰(敬称略)
 榎倉執子(猪名川、現在福崎町)  
 北道啓子、清水純子(以上県立)
○平成15年度兵庫県図書館協会表彰 (敬称略)
功労顕著
 管 芳子(洲本) 
永年精勤
 鎌田寛子(神戸)  村山尚子(川西) 
 田野一哉(宝塚西)  難波妙美、 峯 由紀
 深沢妙子(以上姫路) 小西美穂(山崎)
     おめでとうございました
平成15年度の役員紹介(※は異動による新任者)
会長  @田弘逸(県立)
副会長 板東和司(県立) 伊川一男(神戸) 前田文也(芦屋) 宮下 博(姫路)
理事  @田弘逸(県立)  伊川一男(神戸) 前田文也(芦屋) 大島秀一(西宮)
堀田忠良(加古川)  石井靖彦(明石)  宮下 博(姫路) 杉岡和弘(香寺町) 田邊忠司(浜坂町) ※近藤任弘(洲本) 勝川浩幸(氷上町)  足立忠尚(県議会) 
監事  辰己正美(尼崎)   橋本 保(稲美町)
平成15年度予算 総額 1,567,596円
―予算の内訳―(主な項目)
通信連絡費 60,000円 研究集会費 300,000円 
消耗品費 60,000円 会報発行費 100,000円 
会議費 30,000円 表彰費   70,000円
総会費 30,000円 事業特別会計費 200,000円
調査・情報活動費 240,000円
全国公共図書館分担金 50,000円 予備費427,596円
加入館等の紹介(1〜3pに紹介)
○新規加入館
緑町中央公民館 兵庫県立こどもの館
○その他
 加西市立図書館(移築・改築)
 篠山市立中央図書館(新館開館)
 篠山市立篠山市民センター図書コーナー(中央館と同時に開館)
○退会館
神戸市会図書室 〒650-8570 神戸市中央区加納町6-5-1 
平成15年度大会等の開催予定
○IFLA第69回ベルリン大会  8月1日〜9日 
「アクセスポイントとしての図書館:メディア−情報−文化」 ドイツ ベルリン−シャルロッテンブルク
○全国図書館大会(第89回)  11月27・28日
「創めよう!図書館の世紀−知・人・夢づくり−」 静岡県静岡市                    ○全国公共図書館サービス部門  10月9・10日
「図書館はどう生まれ変わるか〜市町村合併と図書館サービスの再構築」 鳥取県鳥取市
○全国公共図書館総合・経営部門  9月25・26日
「多様なニーズに応える図書館経営のあり方〜今後の図書館マネジメント〜」 茨城県水戸市
○近畿公共図書館協議会研究集会(児童奉仕部門含む)
「新たな図書館サービスを育む」  12月18日 神戸市
○文科省・図書館地区別研修  16年2月3〜6日 担当:大阪府中之島図書館   
○兵庫県図書館協会研究集会
 ・第1回 (期日未定) 担当:伊丹市立図書館 「著作権について」
 ・第2回 (12月予定) 担当:姫路市立城内図書館 「ヤングアダルトサービスについて」
 ・臨時(事務局企画)  7月3日 兵庫県立図書館 「最近の著作権法改正の動向−公貸権と上映権を中心に−」  講師:日図協理事 大澤正雄
 ・臨時(事務局企画)  16年2月予定  「国立国会図書館関西館見学会」
訂正のお願い 
先日配布しました兵庫県図書館協会総会の議事録に誤りがありました。議事録裏面 B県内の図書館情報の交換 ・図書館準備室の福崎町より現状報告の『14年度に2,500万円の自治振興事業』というのは1,500万円の誤りでしたので訂正します。
兵庫県図書館協会報 no.73 平成15年 8月 1日
編集・発行:兵庫県図書館協会 〒673‐8533 明石市明石公園1‐27 兵庫県立図書館内
Tel:078-918-3366 Fax:078-913-9229
E-mail:hyotokyo@library.pref.hyogo.jp